東京慈恵会医科大学アイスホッケー部(通称:慈恵アイホ)は1933年創部の慈恵医大で最も歴史のある部活です。主に東京都内のスケートリンクで活動しており、早稲田大学や明治大学といった一般総合大学の体育会が数多く在籍する、いわゆるインカレ、関東大学リーグに所属しています。もちろん医科学生の大会である東医体にも出場しており、2019年度はリーグ優勝を果たしました!
慈恵の部活では珍しく、一般大学と競い合っている僕たちは、全日本学生選手権の予選である関東大学リーグでの優勝を目指して日々練習に励んでいます。

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アイスホッケーって?

そもそもアイスホッケーという競技を見たことがない、知らないという人は多いと思います。東京慈恵会医科大学アイスホッケー部のプレイヤーも大学生になって初めてアイスホッケーをプレーした人ばかりです。正直に言うと、男子プレイヤーは全員、大学に入って始めました。なので大学に入って新しい競技を始めたいという方には慈恵医大で一番お勧めできる部活です。

アイスホッケーはフィギュアスケートなどでも目にするスケートリンクの上で行われる氷上の球技です。パックと呼ばれるうすいディスク状の球を、スティックと呼ばれる長い棒で扱い、ゴールへと打ち込み得点を争うスポーツです。

一度にプレーする人数は通常1チームあたり、フォワード(以下FW)3人、ディフェンス(以下DF)2人、ゴールキーパー(以下GK)1人の計6人です。しかし、アイスホッケーではサッカーやバスケットボールなどとは異なり、選手の交代はタイミングも回数も自由で、30秒ごとに選手交代することも普通です。そのため他のスポーツでいわゆるレギュラーと呼ばれる人数はベンチ入りした全員ということになります。試合の出場機会が多くチーム全員に活躍の場が準備されているのもアイスホッケーの特徴です。

ここまで頻繁に選手交代をするのには理由があります。
アイスホッケーは別名”氷上の格闘技”と呼ばれています。陸上ではなく氷上で行われるその環境の特殊性から、陸上では不可能なプレーをすることが可能で、選手の移動スピードは50km/hにも上り(ウサイン・ボルトは時速37km/h)、パックのシュートスピードは200km/hにも迫ります。そして何よりアイスホッケーではいわゆる体当たり(ボディーチェック)が認められています。この圧倒的なスピード感と迫力がアイスホッケーの魅力であり、選手交代を頻繁に強いられる理由です。

体当たりOKだなんて危なくてできない、と思った人も多いのではないでしょうか。実はアイスホッケー、プレー中の怪我率は想像よりはるかに低いんです。アメフトやラグビー、サッカー、バスケといったコンタクトスポーツと大きく異なる点が二つあります。
一つはその環境です。そう、アイスホッケーは氷上で行われるために、つるつる滑ります。これが、力を分散させ、衝撃時に体にかかる負荷を少なくしているのです(作用反作用の問題)。二つ目はアイスホッケー独特のガンダムのような装備です。アイスホッケープレイヤーは頑丈な防具でがっしり体を守っています。
これらのおかげでアイスホッケープレイヤーは怪我が少ないのです。

最後にアイスホッケーの競技の特殊性についてお話します。
アイスホッケーが氷上の格闘技と呼ばれ、スピードと迫力を備えたスポーツだということはわかってもらえたと思います。
アイスホッケーのリンクは全面を壁で囲まれておりサイドラインもエンドラインもありません。これが何を意味するかというと、サッカーなどのほかの球技ではありえない、壁やゴール裏を使ったプレーができるということです。そのため作戦やプレーの可能性は無限大。

アイスホッケーのおもしろさをぜひ一度体感してみてください。
迫力、スピード、頭脳、テクニック、コンビネーション。無限大の可能性が氷上にはあります。